第1章 夫婦の問題
(7)世界一孤独な男性
▼孤独だからこそ自分と向き合い、人付き合いの模索
ただし、孤独には健康障害を発生させるストレスが常に存在していることだけは忘れてはいけません。
修行者のように孤独に生きる人には、確かに長生きできる多くの長所がありますが、唯一、「孤独」の定義として人付き合いのないこと、すなわち家族・親族、地域社会、職場内やスポーツ・娯楽・趣味の集まりなど、生身の人間との関わりが乏しいことは、後で詳しく述べますが、人として連帯感や満足感を失うことで、長寿を損なうひとつの要素となることです。
さらに自分の現状を客観視できず、どうしても独善的になりやすいのです。見直そうとしてもやはり安易な方向に流れやすくなります。
夫婦でどこまでも長生きして欲しいのです。お互いのためにも配偶者以外に話し相手がいないようなことは避けなければなりません。