エピソード1 愛と平和の使者

前文

人類の歴史が始まる前の時代のことである。宇宙はビッグバンから始まり、星雲ができ、星々が広がり、ブラックホールが出来上がっていった。神々や天使たちは、天地創造の業に加わり、それぞれの役割を果たしていった。アンドロメダ星雲を監督する神、銀河系宇宙を監督する神、など、様々なミッションを受けて、宇宙は拡大していったのである。

この地球における創造の業は、神々や天使たちが見守る中で、特殊なものであった。今でこそ、エジプトやインドの神々、北欧の神々、日本のアマテラスをはじめとする神々の神話が残っているが、それらの神話は、いわゆる人間よりも高位の宇宙人たちを表しているに過ぎないのである。

この宇宙には、十二の段階があり、人間が住む次元は、三次元世界である。それは、宇宙の中の十二の段階の中で一番低いとされている。

三次元は、縦横高さの三つの要素からなっているが、二極化された世界である。四次元は、これに時間という概念が入ってくる。能力を持つ人間は、この四次元世界にまで、想念を向けることができる。四次元世界の影響を受けている者は、未来に強い思念を向ければそれが実現していくのである。

五次元以降については、光と美、徳、悟り、など神性に関わる属性が加わってくる。

では、地球の最初のころに、注意を向けてみよう。地球は、当初、火山活動が活発であり、地殻が絶えず変動し、大気と陸地の区分、海と陸地の区分などがはっきりしていなくて、混とんとした状態であった。地球の創造を担当する神々や天使たちが、ひっきりなしに飛び交っては、情報を交換していた。

人類は、サルから進化したと言われているが、正確に言えば違っている。

地球の大気が澄み、海や大陸の区別がつくようになったころから、地球に生命が存在するようになった。最初は、十二段階の最も高位の知的生命体が、生命の種を水の中に与えた。その最初の生命体から始めて、人間より高位の知的生命体は、徐々にDNAを追加することによって、より複雑な生命体へと進化させていった。

だから、進化は、偶然に起きたのではない。そして、最後に、サル等のDNAに一対のヒトDNAを注入することによって、人間は存在するようになったのである。そうした人類の中に、特別な役割を持った人間が存在するようになった。