第九章 通り魔に遭遇

一月も過ぎ、二月のある日。生きている中で、こんな事件に遭遇するとは…………。

土曜日、ランチを済ませ、

「少し、散歩をしようか」と歩いて飲み物を買う為、コンビニに入った。

「ホットカフェオレで」

「分かった」

涼真さんが会計をしている時、先にコンビニを出た。その時、男が走ってきて、近くを歩いている、おばあさんを目がけて、ナイフを振りかざそうとしている。私はとっさに、バッグでナイフを止めた!

タイミング良くバッグにナイフが刺さって止まった。私は、無意識に、すねを蹴った。ひっくり返った男が私に襲いかかろうとしたとき、涼真さんが男を止め、もみ合いになっている。私はコンビニ店員に向かって、

「警察に通報して!」と叫んだ。

「はい!」

何故か直ぐに警察が来て男は確保された。

「涼真さん、ケガしてない!」

「ああ、僕は大丈夫だ。美樹は」

「ええ、大丈夫よ」

「おばあさん、大丈夫ですか?」

「ええ、ええ、あなた達のおかげで大丈夫ですよ。本当にありがとう」と言いつつ体が震えている。

次回更新は6月9日(月)、21時の予定です。

 

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