「今、帰ってきました。寝ていた?」
『美樹から電話が来るまでは眠れないよ。どうだった? 最強飲み会は』
「うん、とても楽しかったよ。大阪からも三人参加したの。ほら、居酒屋で会った秀って同期、いたでしょう。彼が、手をほどく涼真さん、怖かったよって言っていた」
『あっ、そうかぁ~。悪い事したなぁ』
「でも、愛されているんだなとも言っていたよ」
『良かった~』
「それに色んな質問攻めよ。どんな手を使って騙したかとか、夜は凄いだろうとか、どんな体位が多いのか、とか遠慮なく聞くのよ」
『アハハハハ。美樹はどんな体位が多いと答えたの』
「パス!と答えたの」
『ちゃんと答えればいいのに、五体位あるって、アハハハハ』
「バカね。そんな話をすると、会いたくなるじゃない」
『今から、迎えに行く?』
「何言っているの。明日、ランチでね」
『早く会いたい。食事済んだらすぐ、僕のマンションに帰ろうね』「じゃ、明日のお昼は涼真さんのマンションで私が作ろうかな?」
『おおー、その方がいい! すぐ、キスができる!』
「分かった。買い物して、十一時には、行きますね。待っていてね」
『う~ん、体がもやもやする』「もう~、明日ね。おやすみ」
親子丼を作ろうかな。卵とチキンと玉ねぎと人参、独り言を言いながら買い物を済ませマンションに着いた。
ピンポーン。
「は~い。待って」
ドアを開けて、入るなり熱いキス、長~い、長~いキス。首に、胸にも、
「ちょっと、待ってご飯食べてからゆっくり、ね」
「会いたかった」
「私も」
ようやく玄関を上がった。キッチンでも、ベタベタくっついてくる。