「それが、どうしたんですか!」

「はぁ~、どう言えばいいのかな。涼真君が五十歳だと、私は六十歳だよ」

「当たり前です」

さりげなく、答えている。

「涼真君が六十歳だと、私は何と七十歳だよ。分かる?」

「当たり前です。それがどうしました?」

少し、イラッとしているのが分かる。

「私を介護する事になるかも知れないんだよ。分かる?」

「それが?」

若いのに、バカな答えだ。

「何て言えばいいのかな~」

「貴女の言いたい事はそれだけですか」

「う~ん。あのさ、五十歳の女は、おっぱいはパパイヤみたいに下がっているし、お腹もポッコリしているし、おしりはピーマン型になるし、驚く事ばかりだよ 分かる?」

美樹よ、何自分でおばさん的な体の事を言っている!

「それがいいんです。特に二の腕が凄く好きです」