絵本・漫画 歴史・地理 漫画 戦国時代 室町時代 2025.04.20 春の夜は静かだ。宴も終わり忠家と忠高は月明かりを背に牧野家の墓標に手を合わせた 漫画 渦巻いて 三河牧野一族の波瀾<古白編> 【第6回】 岩瀬 崇典 時を越え、英魂を繋げ! この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 戦国時代から江戸時代にかけてその威を振るった武家、三河牧野氏。一族の繁栄、そして正義のために命を懸けた戦をめぐる壮大なる百年の軌跡をコミック化。※本記事は、岩瀬 崇典氏の書籍『漫画 渦巻いて 三河牧野一族の波瀾<古白編>』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 【前回の記事を読む】一色城に勤め始めた頃、岩瀬忠家の千両村に美しいと評判の女がいた――その女が於夕であった… 第1章
小説 『約束のアンブレラ』 【第8回】 由野 寿和 3ヶ月前に失踪した女性は死後数日経っていた――いつ殺害され、いつこの場所に遺棄されたのか? 激しい雨が次第に弱まり、木々の葉には美しい雫が溜まり始めている。時刻は午前十時半。応援に駆けつけた静岡県警の捜査員は現場周辺を封鎖し、地形の安全確認を行っていた。大通りは通行止めが実施され、周辺は土砂や流木が散乱し危険な状態だ。鑑識課の捜査員数名が周囲を取り囲み、ブルーシートの包囲線が敷かれていた。静寂の広がる藤山の山中では、静岡県警の現場検証が始まっている。鳥谷は息を大きく吸うと、周囲の匂いを…
小説 『眠れる森の復讐鬼[人気連載ピックアップ]』 【第25回】 春山 大樹 心臓マッサージをした時、既に息はなかった…容態が急変する直前、元同級生の看護師が“何か”を点滴していた。 【前回の記事を読む】複数のチューブが接続された体。動けるはずがないが…昏睡状態の体を揺さぶろうとして、痩せこけた肩を見て躊躇した。嵐士は白目をむき、眼球は上転して、口には泡を吹いていた。その泡の形が心マッサージの律動で揺れる以外全く変わらないところを見ると、既に息はしていないと思われた。左前腕に何かの点滴のルートが繋がれている。彼の頭頂部の方向には緑色のスクラブの上に青いビニールのガウンを引っ掛…