また、こんなこともあった。

携帯がまだガラケーの頃、ママは「家の中にいると電波が悪くて聞こえない!」と言って、電話をする時は必ずベランダに出ていた。

ママの声はとても大きく通る声。

その声でマンションの7階のベランダで大声で好きなだけしゃべる。

よく苦情が出なかったなと思う。

きっと周りの住人は我慢していたことだろう。

ちなみに同じマンションの別の部屋に住んでいた私は電波などなんの問題もなく話せていたので、完全にママの思い込みだ。

でもママ曰く「このベランダのガラスが電波を邪魔するんだ」と言ってきかない。

なん十回注意してもその癖は直らなかった。

   

私の結婚生活はというと、楽しくもあったが、暴力は地獄のようだった。

私の自殺未遂以来、少し程度が弱まっただけで、すぐに暴力はまた始まった。

そしてやはりそれはだんだんひどくなっていった。

    

本連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。

 

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