2章 なりたい自分になる
言葉を実行しようとする
「望みを書きましたよー」「それを言っていますよー」という声が聞こえてきました。僕は、「いいですね。言ったのですね」とあなたに言います。
「あとは何をするかを脳が教えてくれますから、それを実行してください」
「えー、すぐにかなうんじゃないんですか」「私が何かやらなければならないのですか」とあなたは言います。
そうなのです。望みってゴールのことですよね。そしたらゴールまで走るか歩くかゴールに向かっていかなくてはなりませんよね。ゴールまで一メートルの距離のこともあれば、四二.一九五キロのフルマラソンの時もあります。
そうなのです。その距離をあなた自身が走るか歩いていくのです。しかし、ゴールは望んでいたことなのですから、その望みを達成できたことを想像したら、その過程も楽しくなりませんか。
「私、持久走はちょっと無理です」とか「望みをかなえるのって難しそうですね」とか言ってしまったら、多分、望みはかなえられないと思いますよ。ようするに「楽」と「楽しい」は別ですよ。
例えば僕は「足が治った」と書きました。そして「僕はゴルフがうまいです」とも書きました。そうしたら、脳はいろいろ考えてくれます。
「左足を治しましょう」
「左足に体重がかかっても痛くならないようにしましょう」
僕は左足の親指までつながっている土踏まずの骨が曲がっています。二十代後半に骨折して、完治しないまま、放っておいたからです。ですので、左足の土踏まずに体重をかけると痛みが走ります。
ゴルフをしていても、左足に体重をかけると痛いので、安定したスイングができません。ボールは右へ行ったり、左へ行ったり、スコアはいつも一〇〇以上。一三〇回たたくこともあります。