エッセイ 書道 詩画集 2025.01.25 「小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ......」(島崎藤村)他。美空ひばりと戦後の記憶・実家の掛け軸の言葉など書家による作品集。 今を大切に 君の人生だよ[復刻連載] 【第5回】 青山 珪香 生きた言葉をあなたに届けたい この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ あらたな書芸術を模索しつづける書家からのメッセージ こんな時代だからこそ、ぬくもりのある言葉を――。70年近い書人生のなかで、「だれもが読めて心に響く書のものを」との思いから、多くを自作の文で制作してきた書家による作品集。※本記事は、青山珪香氏の書籍『今を大切に 君の人生だよ』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 今を大切に 君の人生だよ 写真を拡大 写真を拡大
小説 『約束のアンブレラ』 【第3回】 由野 寿和 なぜこの場所にいたのか…ずぶ濡れだった少女の靴についた泥の一部は乾きかけていた 「遺体は三十代半ばの女性。薬指には婚約指輪だ。三ヶ月前の九月三十日に失踪した久原真波(くはらまなみ)に酷似している」「にしても失踪届が親族から出されたのは三ヶ月も前です。遺体の腐敗は進んでいるのではありませんか?」「理由は三つある。あの傾斜は地面から二メートル近い場所にあった。地中深くに埋めることで微生物などの影響を軽減し腐敗が遅れた。そして低温環境だ。冬という季節に加えて、この藤山は高山地帯と…
小説 『約束のアンブレラ』 【第18回】 由野 寿和 「なぜ殺す必要があった?」その問いに虚ろな目をした犯人は雨に打たれながら言葉を紡いでいく… 三好は少しの間俯くと手を震わせながら、小さく言った。誰でもよかった。そう言った。その言葉に深瀬は三好の胸倉を掴んだ。ビニール傘を放り投げ、三好と深瀬は雨に打たれた。「お前がやったのか。清水さんの事故も、久原さんの殺害も。お前、それでも人間か」「三好さん、嘘だよな。あんたずっと、真波を見つけてくれようとしてくれた人ですよね。あなた警察官ですよね」横川も持っていた傘を放り投げると三好に詰め寄った。三…