絵本・漫画 ペット 絵本 猫 2024.10.12 「燃やせるゴミ」の袋に ゴミと一緒に捨てられていたのは 生まれたての子猫たち…6月の雨の日 ぼくはないた ぼくはないた 【第1回】 ほんだ よしこ どんなに小さくても、みんな同じ、尊いいのちを持っている この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 雨の降る6月のある日、生まれたばかりの4匹の子猫が捨てられていた。か弱い体で懸命に生きようとするも、簡単に奪われてしまういのち。人間の都合に翻弄され、苦しむ動物たちを少しでも減らしたい――。そんな思いから、「いのちの重さ」を問いかける。生き物を大切にし、思いやりのある心を育てる絵本。※本記事は、ほんだよしこ氏の書籍『ぼくはないた』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 ぼくはないた
小説 『約束のアンブレラ』 【第3回】 由野 寿和 なぜこの場所にいたのか…ずぶ濡れだった少女の靴についた泥の一部は乾きかけていた 「遺体は三十代半ばの女性。薬指には婚約指輪だ。三ヶ月前の九月三十日に失踪した久原真波(くはらまなみ)に酷似している」「にしても失踪届が親族から出されたのは三ヶ月も前です。遺体の腐敗は進んでいるのではありませんか?」「理由は三つある。あの傾斜は地面から二メートル近い場所にあった。地中深くに埋めることで微生物などの影響を軽減し腐敗が遅れた。そして低温環境だ。冬という季節に加えて、この藤山は高山地帯と…
小説 『「その時、初雪が降った。」』 【第5回】 本城沙衣 あかぬけて、都会的な彼女はファッション雑誌から飛び出したような風貌だった。そんな彼女に男子は近づくこともできない。 何をそんなに自分にリキを入れる必要があるのかと、自分でも不自然な感覚。それでも、〝気合い〟を入れた。「もう、女子と仲良くなったの?」昼休み中、女子の中で楽しそうに笑っていた彼女が印象的だったので、何も考えていなかったわりにはまともな質問ができた。「え?」僕の急な問い掛けに、彼女は一瞬、驚いたような表情を見せた。が、すぐにその表情は笑顔に変わった。「そうなの。何だか、皆、優しくて……転校なんて初め…