最近、特に増えているのは発展途上国で、糖尿病患者の80%は発展途上国に住んでいると報告されています。
発展途上国には低所得の人が多く、デンプン(糖質)主体の安価な食べ物が多いことや、そもそも“糖尿病という病気を知らない”ために好きなだけ食べてしまうことが増加と関連していると考えられます。
A:私も美味しいものは好きなだけ食べちゃうもんな~。でも食べ過ぎたら糖尿病になることは知っていますので、確かに毎日無茶はしないですね!
M:実際、発展途上国では糖尿病の知名度が低く、検査を受ける機会も少ないため、足の壊疽が進んで初めて糖尿病と診断されるケースも少なくないそうです。爆発的増加が続く糖尿病対策として重要なのは、まず糖尿病という病気を知ってもらうこと。
そこで2006年、国連で「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」を加盟192か国の全会一致で採択しました。
またインスリンを発見したカナダのバンティング博士の誕生日11月14日を「世界糖尿病デー」と公式に認定し、世界的な糖尿病啓発キャンペーンを行っています。
A:確か青色がキャンペーンカラーですよね。フランスのエッフェル塔が青色にライトアップされているのをテレビで見たことがあります!
M:よく覚えていましたね。世界糖尿病デーのシンボルマークはブルーサークル。日本でも11月14日になると東京タワーなど有名な建物が青色にライトアップされ、各地で血糖測定会など各種イベントが行われます。
ブルーサークルは国際糖尿病連合が推進する「糖尿病との戦いのために団結せよ(Unite for Diabetes)」キャンペーンのシンボルマークですので、一度ネットでどんなマークかを確認してみてくださいね。
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