事故後の予定も沢山ありました。
カレンダーに予定を書くのが好きで、予約していた娘の2歳のバースデーケーキを取りに行く時間と場所を書いておいたので、夫が気付いてくれてケーキを取りに行ってくれたみたいです。
友達といちご狩りに行く予約もしていました。私の名前で予約していたようで、友達は私が事故に遭ったことなど知らなかったので、なんで連絡が取れないんだろうとずっと思っていたそうです。
いちご狩りの農園からも携帯が繋がらないので家まで電話をかけてもらっており、結局キャンセルになってしまって、友達にも農園にも迷惑をかけてしまいました。
これも後になって聞いた話ですが、事故が起きた現場近くの交差点にたまたま地域の消防団の方がいて、後部座席に子供がいるのが見えて助け出してくれたそうです。娘を助け出した瞬間に勢いよく炎が上がってしまったので、私ともう1人の同乗者は助け出せなかったと聞きました。
事故から大分経ってその方を見つけ出しました。娘を助けてくれたお礼をどうしてもしたくて、市役所の方にも協力してもらい、その方の連絡先を聞いたところ「お礼などは御遠慮します」と言われてしまいました。気持ちだけ伝えてもらいましたが、結局、直接会ってお礼を伝えることはできませんでした。
本音を言えば、娘を助けてくれた時に私たちも助けてほしかったと思ってしまいますが、娘だけでも助けてもらえてホントに良かったと思っていますし、いつ勢いよく燃え始めるか分からない状況の中で、自分にも危険が迫っていたのに娘を助け出してくれた勇気にとても感謝しています。
そして、娘が私のように火傷をしなくて良かったとも思っています。もしも、反対の立場だったらと思うと辛すぎて耐えられないので、幸いにも無傷で助けてもらえてホントに良かったです。
【前回の記事を読む】今では、指輪すらはめることができない......交通事故で車が炎上し、一瞬で壊された日常。
次回更新は9月24日(火)、21時の予定です。