表1─1のように物理探査にはいろいろな手法があり、探査の目的に応じて適切な手法を選ぶことが重要です。一つの手法だけでは、その方法に反応がある物性による地下の様子が診えるだけなので、いろいろな解釈ができて診断が曖昧になることもあります。
そのため、複数の手法を用い、いろいろな物性の分布から地下を診ることにより、診断の不確実性を減らすことができます。複雑な地下をわかりやすく示す画像化技術も重要です。
平面的な広がりと地下の深度方向の分布を表す三次元的な地下のイメージをわかりやすく表現する方法が考えだされています。以下の節では、代表的な探査法について、基本となる物理現象を紹介し、それによりどのような地下の様子がわかるのかを説明します。
【前回の記事を読む】地下を診るヒミツ。見えない光が、真っ暗な地下を照らし出す!!
次回更新は9月13日(金)、22時の予定です。