銀座のティールームで女性スタッフと待ち合わせ、女性会員の写真と簡単なプロフィール、初デートまでの段取りなどの説明を聞き、こちらは運転免許証を示して年齢確認をされた上で、職業、年収、希望する女性のタイプなどをヒアリングされるのだが、その時に言われたのが、
「初デートでは、お茶だけの場合でも交通費として一万円を渡して下さい。ちゃんと封筒などに入れて下さいね。あと食事の予約はしない方がいいと思います。フィーリングが合わないということでお茶だけで終わらせたいと思う場合が双方にありますので」ということだった。
なるほど、交通費だけで一、というのはサイトでも交際クラブでも同じだ。
それだけを目的に危険度の少なそうな、「五十歳代以上の男性が好きです♡」などと言って誘ってくる女性も多いということなのだろう。
「女性には必ずロングではないスカートを履いてお会いするように指導しています。男性にもお願いしたいのは、決して作業着や短パン、Tシャツなどのラフなスタイルで会われることの無いように。是非ジャケットは羽織って頂きたいと。まあ、あなた様の場合は大丈夫でしょうけれど」
結局その交際クラブへの入会は、入会金や一回のデートのセッティング料金が高すぎたので断念したのだが、そのような話を聞いていたのでスミレには事前にデート代について聞いてみたのだ。
それに対しスミレは、
「お茶やお食事の段階では交通費や謝礼などの要求は一切考えておりません。男性もお忙しい中時間を割いてその場所まで来て頂き、お食事もご馳走になるわけですから、それ以上の要求は致しませんのでご安心下さいませ」
との返信が来たのだった。
【前回の記事を読む】「ハニーパパ」というマッチングサイトに登録。そこでは、多くの女性がパパ活、つまり身体と引き換えに金銭を受け取っていることを知り…
次回更新は8月29日(木)、20時の予定です。