小説 絵本・漫画 絵本 童話 2024.08.19 風船たちは氷の雨も、つよい風も乗り越えて戻ってきた。ミルフィーユと出会った街角に... ミルフィーユのふうせん 【第4回】 青木 満 あの日、両手いっぱいのふうせんは、いっせいに大空に飛び立った。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ ダイナミックなスケールで詩情豊かに描かれる、大切な人に贈りたい絵本。※本記事は、青木 満氏の書籍『ミルフィーユのふうせん』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 ミルフィーユのふうせん
小説 『お嬢様の崩壊』 【第6回】 いけだ えいこ ある日仕事帰りに夫が倒れて救急車で運ばれたと勤務する銀行から電話が!吐きそうになるのをこらえながら… 「いらっしゃいませ」と思い切って声を出すと、先輩社員の治子から「だめよ」と怒られる。「もっと声を張らないと聞こえないわよ」と何度も注意された。徐々に慣れてきたがスムーズに接客ができるようになるまで何週間もかかった。治子は感じの悪い女性だった。しずかより十歳以上年下なのに、まるで赤ちゃんをあやすように、仕事を教えようとする。その慇懃無礼(いんぎんぶれい)な態度が腹立たしかった。自分のほうがいろいろ…
小説 『幸せを呼ぶシンデレラおばさんと王子様[人気連載ピックアップ]』 【第12回】 武 さき 「彼女、知っているよ」親友の男と付き合っている彼女の意外な接点とは...? 二週間後、僕は、近藤とお昼に会う予定が有り、モールの二階でお茶していた。「ゆりワールドの面白い話があるんだ」「ゆりさんってふんわりしていて、そばでいつも笑っているイメージ。今井の後ろに居そうなタイプだよな」「そうなんだ。時々すごい天然で開いた口がふさがらない時もある。僕はそれを見て大笑いする。ストレス解消だ。この間も初めての朝、僕がカツオ味噌を飲んでいる時、『教えてほしい事がある』『何だい』そし…