それぞれの道

それから二年の月日が経ち、ようやく私と孝雄は、それぞれの道を歩む時がきた。

下の娘も成人し、それぞれが思い思いに道を歩み始めている。

いくら収入があっても、平穏無事に怯えることなく生活できなければ、いつか壊(こわ)れる時がやってくる。

その時がきて、誰も殺めることなく、無事に終止符を打つことができて、本当によかったと、今つくづく思っている。

裕福ではなくても、ささやかながら自分の思いのままに、自由に生活できる今を大事にしながら、これからを楽しんで生きていこう。

ちいさなしあわせきっとあるさ

だいじょうぶ

やるしかない

そうだ……まえにすすもう

いっぽいっぽ

ときには

たちどまっても

すこしずつ

あともどりせず

まえにすすもう

こころのそこから

わらっている

いまこのときが

ほんとのしあわせ

【前回の記事を読む】やっぱり反省なんてしていなかった! 毎日毎日送られてきた謝罪のメールは一体なんだったのか...。」

本連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。

【イチオシ記事】修学旅行の入浴は拷問…「男子の前で裸の方がまだマシ」

【注目記事】事故死なんかじゃない…姉の自殺を確信した「授業ノートの殴り書き」