七月二十五日(月)
孝雄から朝に届いたメール。
〈出張先からそのまま会社に向かっています。気苦労をかけてすみません。何かあったらメールをお願いします〉
そして深夜になり、電車を乗り過ごしてしまったので、隣駅まで迎えにきてほしいと電話が入った。
帰宅後にチェックした、心菜さんと孝雄のメールのやりとり。
〈今日はありがと♥ずっと一緒で嬉しかった♥大好き♥たー♥〉
〈乗り過ごした。タクシーで帰る。おやすみ♥〉
(――私は、タクシーか……!)
そして翌日には、こんなやりとりも。
〈おはよお~♥昨日はありがとう楽しかった♥少し二日酔い。行ってきまーす♥〉
〈後で振り込むから安心して〉
少し時間を置いて、
〈七千円振り込んだよ〉
って……。
「じしん」って
かんがえるほど……
のりきれる?
やりきれる?
だれのため?
できるかな?
ほんとに
ほんとに
できるかな?
「じぶん」って
なんだろう
ほんとに
ほんとに
なんだろう
おかしいこと
まちがっていること
ガマンする
それでほんとに
いいのかな
じぶんのきもち
うったえること
きいてみること
だいじだよ
ほんとのじぶん……
たしかめてみる
そのこうどう
【前回の記事を読む】遅れて駆け付けた夫に怯える私は、義母を看取ってあげることが出来なかった
次回更新は7月20日(土)、14時の予定です。
【イチオシ記事】「気がつくべきだった」アプリで知り合った男を信じた結果…
【注目記事】四十歳を過ぎてもマイホームも持たない団地妻になっているとは思わなかった…想像していたのは左ハンドルの高級車に乗って名門小学校に子供を送り迎えしている自分だった