お嬢様の崩壊

ビジネスホテルを出ると、目の前に国立大学の札幌キャンパスが見えた。緑豊かなキャンパスを歩いてみたかったが、あいにく冬なので思ったより寂しい景色だった。週末なので学生は少なく観光客のほうが多い感じがした。

寒いのであまり長くは歩けず入り口だけちょっとのぞいてランチを食べにいくことにした。事前に雑誌やガイドブックで調べていた野菜料理のお店に向かう。

「野菜カフェ」の彩り鮮やかな野菜のランチに心惹かれた。路面店のここは女性客でいっぱいだった。お店の入り口には、じゃがいも、とうもろこし、カボチャなど北海道産の野菜が山の様に並べられている。じゃがいもだけでも、皮が赤いものや、中が黄色いものなど数種類ある。

千二百円のランチを注文すると、カラフルな野菜がたくさん盛られたサラダが出てきてテンションが上がる。いろいろな北海道の野菜が素材の味を生かして蒸したり焼いたり、生だったり。

ドレッシングもにんにくが効いていてすごく美味しかった。いろんな種類のじゃがいもやカボチャとチーズを焼いたグラタンや、野菜たっぷりのスープもすべて大満足だった。

食べ終わると、まだ早いけれど、コンサート会場に向かうことにした。札幌駅から地下鉄東豊線に乗ると、コンサートに向かう人たちで満員だった。ラッシュ時の山手線ぐらい混んでいてびっくりした。