第2章 ネクセルジャパンの誕生
ガンになっても70歳以上生きる!
稀な腎臓ガンが見つかる
しばらくして、私は実家に病気を知らせましたが、39歳になったばかりの私に対して、父と母および兄弟はガンの転移が早いかと思ってやはり大きなショックを受け、心配しました。
父はすぐガン治療の漢方薬を調べ、乾燥したトカゲが有効だという本を読んで、数百匹送ってきました。私も毎日1匹煮て二ヶ月ほど飲みましたが、やはり効きませんでした。
そんな中、2月26日から28日の3日間アコス社員と沖縄旅行に行きました。一緒に行った同僚たち誰も私の病気を知らなかったし、私は全然平常心で沖縄のきれいな海を楽しみ、首里城を見学しました。
沖縄の言葉や文化が中国福建省や浙江省に似ていて、一部の発音は中国語とほぼ同じであることがわかりました。また、ひめゆりの塔を見て、若い少女が無残な戦争で簡単に亡くなってしまったことを知り、命の尊さをすごく感じました。
その後、私は確認するために福井の有名な三つの大きな病院に行って診察してもらい、CTなどの検査も行いましたが、全部同じ結果でした。しかもすべての先生は治療法としては手術しかないと言いました。そして幸い腎臓は二つあるから一つ取っても体にはあまり影響しないと言いました。
私は運が良くて、病気の場所は一番下だったので、その部分だけ取ってもいいかもしれないとも言われました。
私は病気に対しては平気ですが、やはり学者っぽくて、図書館に行っていろいろな文献を調べてみました。ガン全体の1%しかない腎臓ガンですが、10万人に5~6%の割合で、たばこや高血圧や肥満などによるということです。
私はこういう原因が一つも当たらなかったのですが、やはりわからない原因でも発生しました。世の中には理屈の通らないことも起こりますね。
私は39歳になっても何の実績もないし、人生は始まったばかりで、心の中では必ず70歳以上まで生きると思いました。
調べた結果、やはりほとんどの初期段階のガンは手術して10年間の生存率もすごく高くて、手術しようと思いました。