思えば小学校時代からの親友が京都からの転校生だったし、学生時代3年間、都内百貨店に入っている京都老舗の漬物屋でアルバイトをしていた事もあり、現在も紅葉の季節には毎年分骨先参りをする等、自分にとって京都というのはDNAレベルで吸い寄せられる、誠に不思議なところであった。
ところが京都市内まであと数キロのところで現れた陸橋が自転車通行不可のため、脇道へ入るが、そこからどんどん本線より外れていき、その都度停車して合流地点を確認する事を数回繰り返して、ようやく京都駅南口へ到着。
宿泊先のホテルでいつもの様に自転車の保管場所の交渉をするが、今回はホテル外の駐輪場へ置いてくれとの事で、この旅に出てから初めて野外へ自転車を置く事となり……。
どうやらいろいろな面で、まだ京都人のお仲間には入れない様だ。
3月11日(金)14日目 京都 京都府庁 枚方 大阪府庁 御堂筋 甲子園球場 神戸
走行距離103.4km/STAGE 累計距離1481.8km/総累計距離(14日目)1481.8km
朝、ホテルまでお久しぶりのハマさんが迎えに来てくれて、一緒に京都府庁まで地元の人ならではの抜け道を通りながらご案内頂く。そして到着すると、これまたお久しぶりのsenyaさん、なんチャリさん、いまいさんが待っていてくれた。
9カ所目のチェックポイントである京都府庁から全員で走り出し、市街地を抜けて淀川沿いのサイクリングロードへ入ると、併走して話しながらのリラックスムードとなる。
今日のハマさんのバイクは小型エンジン付きの最新e-bikeであり、特に河原の土手を上る状況では、とても速くて手が付けられない。
その後枚方市内で一緒に昼食を食べ、ハマさん、senyaさん、なんチャリさんとはお別れして、ここからいまいさんに付いて淀川を遡上するが、物凄い向かい風だ……。
やはり3月は風が強い季節であり、思えばここまでずっと向かい風なのはこの時期に吹く偏西風の影響でもあり、何故小倉から逆に進む方向にしなかったのかと、後悔する。
ただ終始いまいさんが先頭で風除けになってくれた事で、身体的なダメージをあまり受ける事なく河原の強風地帯を脱出すると、やがて目の前に大阪城が見えてくれば、もうそこは10カ所目のチェックポイントである大阪府庁だった。
【前回の記事を読む】自転車の値段を聞かれ「約100万円です!」と答えたら広い客室へ無料でアップグレード!?
次回更新は4月14日(日)、8時の予定です。