第一章 神戸の再生
1 阪神・淡路大震災を乗り越えた、港町神戸を世界の有名都市に変える
その前に、神戸と言えば世界で2番目の長い海峡橋、明石海峡大橋があります。明石海峡大橋の構想を考えた人が過去にいました。ご存じですか?
昭和28年、元神戸市長の原口忠次郎さんが世界最長の明石海峡大橋の建設構想を発表されたようです。今から70年前です。
中国自動車道、名神高速道路、阪神高速道、そして明石海峡大橋を通り淡路島経由で四国への連絡道になっています。時々、私も利用している便利な橋ですが、橋が完成するまではフェリーで本土と淡路島を人は行き来していました。それが当たり前の時代です。
ところが播淡連絡汽船のせきれい丸が明石海峡で沈没して304名の方が犠牲になり、一挙に橋の建設意見が出て1988年5月着工、1998年4月に完成、供用開始されました。工事開始からわずか10年で完成しましたが、構想から完成までは45年も掛かっています。
私が提案するのは、明石海峡大橋の数十倍規模の建設費5兆円を超える大規模なプロジェクトです。
このプロジェクトでは2035年に着工、2045年に完成した時点より100年後の2145年頃の未来都市を世界に先駆けて神戸沖に建設します。大それたバカげた計画です、誰も真剣に考えないでしょう。
しかし、誰も出来ないと思うでしょうが、出来ない事をやるから成功すると何十倍かの恩恵を受ける事が出来るのですよ。
誰もが無理と思う事を実現させるのが人間です、日本中の市民の力を借りてアイデアを一般から募ります。良いアイデアを専門家が選択して、技術力のある企業が夢の世界を創るのです。
最初から無理だと決めつけずに、世界の中に沈みゆく経済と、人口減を朝日が昇るが如くの日本に出来るチャンスを無駄にしないでください。