十戒を授けることにより、それを守り従う限りにおいて、サタンの攻撃に対して神様の守りが機能していた旧約時代(西暦BC)に対し、神様がキリストを人の子イエスとして生まれさせ、全人類の代表者として十字架で死なせた結果、全人類がアダムのゆえに負わされていた原罪の咎(とが)から贖い出された(霊的に無罪にされた)ので、その中から信じて立ち帰った人を、神様が再び、直接祝福できるようになったのが、新約時代(西暦AD)です。
その内容は、イエス・キリストが全人類の身代わりとなって、十字架に掛かり、死[血]をもって人類の原罪の贖いをしたことと、その死から蘇って、サタンに奪われていた「地上の支配権(神様が始祖アダムに与えていたもの)」を取り返し、天に凱旋したことによります。
ここで、旧約時代にはサタンが地上の支配者であったことを、証明しておかなければなりません。
「創世記」1:28神はまた、彼ら(男と女)を祝福し、このように神は彼らに仰せられた。「生めよ。ふえよ。地を満たせ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地をはうすべての生き物を支配せよ」(著者注:人に地上の支配権を与えています)
神様はアダムを地上の支配者にしていたので、地上の支配権は元々彼のものでしたが、アダムの原罪【木の実を食べたことの釈明で、アダムはその原因と責任を、神様に押しつけたので、神様は彼を赦すことができず、罪に定めたこと】の結果、「霊の関係性が切れ(死んで)」、サタンの支配下に入ってしまったことによって、地上の支配権はサタンに乗っ取られ、サタンが地を支配するようになったのです。