◎「天職」を見つける
会社は自分の能力を高めるところ 定年後、会社勤めをしなくても収入が得られるようにする。
「これからは一人で戦える力をつけなければならない」
ソニーの創始者、盛田昭夫は、著書「21世紀へ」(ワック社)で「日本の企業では、人と同じことをやる人が上に上がり、人と違うことをやる人が報われない」「家族的雰囲気でしごとをやり、企業は社会保障団体になっている。これでは経済戦争は勝てない」。
日本では、雇用の流動化の仕組みができていない。このような状態で行われるリストラは国民の将来に大きな不安をもたらした。
リストラにより、中国、韓国、台湾へ、日本の技術が流失した。韓国、サムソンには、「200人規模の技術者が日本から行っている」「ソニーを何から何までまねている」当時、指導にいっていたコンサルタントから直接聞いたはなしだ。
《参考:これからの理想の社員像》役員にはならないが、それなりに評価され、仲間も多い。トップ近くの人と仲が良く、充実した会社生活を送る。休みは地域と親しくして、仲間と温泉などにもいく。タイミングを見て「起業する」、こうして質の高いセカンドライフが可能になり、マルチステージへと広がっていく。
これから生きていくためには、一人でも戦える力をつけなければならない。
常に、自立できる力をつけるべきだ。組織や連帯の時代から、「個」の時代に入ったのだ。
しっかりとしたキャリアビジョンを持ち、「サラリーマンマインド」から「プロフェッショナルマインド」に切り替えていくマネジメント能力の向上&人に負けない「専門性」を高めていくのだ。
〈参考〉能力を高める方法、現場に入り実際にやってみること銀行支店長の後、銀行系大手不動産会社2年、銀行系総合研究所(シンクタンク)8年で合計10年、徹底的にしごとをした。自分のためになる 品質マネジメント(ISO9001)、環境マネジメント(ISO14001)HACCP(食品の安全・安心)J-SOX(内部統制報告制度)コンサルタント、公認会計士などと大型プロジェクトをプロジェクト責任者として達成した。講演や銀行関係の支店長研修、支店勉強会の講師も数多く経験した。
定年後、サラリーマンは悲惨なことになっているひきこもり、生きがい難民、イキイキしている人は2割程度という。テレビを見る時間、現役時代の4倍という。幸福度の低い人ほどテレビを観ているという調査結果もある。
ガン、高血圧、心臓病など生活習慣病は増加の一途、健康保険制度を直撃している。
妻はコミュニティーがあるが、空いた時間をどう埋めるか、課題も多い。マスコミは、「下流老人」「不良老人」ということばを使いだした。自分の力で明るい人生を開く努力をしない老人が増えているという。