絵本・漫画 絵本 生きる 2023.12.12 おじさんとの別れのとき。それは「希望」という未来を創造する源へのはじまり 【前回の記事を読む】すごい風が吹いて帆が壊れそうに…。「風に逆らわず、少しずつ帆の角度を合わせよう」 【第1回から読む】「希望は創造の源なんだって」生きるために必要なことを色鉛筆で描いた絵本
小説 『アイアムハウス』 【新連載】 由野 寿和 静岡県一家三人殺害事件発生。その家はまるで息をするかのように、いや怒っているかのように、大きく立ちはだかり悠然としていた 午前十一時。サイレンを鳴らさず、車両は静岡県藤市十燈荘(じゅっとうそう)に到着した。静岡中央市にある県警本部から十燈荘までは、藤湖をぐるっと大回りして藤市経由でトンネルを通り、小山を登ることになる。藤湖を見下ろす高級住宅街、十燈荘は、土曜の昼だが活気はない。既に外部への交通規制が敷かれているとはいえ、不気味に静まり返っている。ここで殺人事件があったことを、住民達が知っている気配はなかった。その家…
小説 『地上に輝く星たち』 【第2回】 カスミ シズカ 野球観戦と終戦記念日。野球はまだましだけど、戦争は知りたくもない。知れば知るほど、戦争との距離が近くなるようで怖い。 晃たちの夏期講習が始まった。ここから中学準備の塾生活が始まる。まず、入口でクラス分けが貼られているのを見る。特進クラス・Aクラス・Bクラスとある。Aは普通。Bはもう少し頑張りましょうクラスってことだ。健斗は特進。さすが洋子も特進。なんと悟はAクラスじゃないか。当然自分もAだと思っていた晃はまさかのB。クラス分けを見て、健斗も悟も、いつでもリーダー的な晃にかける言葉につまる様子だった。学校でのチャ…