小説 詩 恋愛 2023.11.24 詩集「ホロス」より三篇 ホロス 【第1回】 rim. 何かひとつでも、あなたの心を軽くするヒントがきっとある――。 この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 季節のゆるやかな移行とともに、誰しもが経験する様々な感情をのびのびと描いた詩集。※本記事は、rim.氏の書籍『ホロス』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 はじまり 桜が舞った 風が吹いた 花びらが流れた 川に落っこちた 石が動いた 子供が飛んだ 芝生が凹んだ 老婆が座った 女が寝転んだ 春がやってきた
エッセイ 『心に咲いた向日葵』 【第10回】 丸山 珠輝 「大声を張り上げたって誰も来ない」両手を捕まれ、無理やり触らせられ…。ことが終わると、涙を流しながら夢中で手を洗い続けた 【前回の記事を読む】「覚えるともうかるぞ」私はマッサージの"スペシャル"の意味をようやく理解した。そう言って横になっていた男は上向きになり…「スペシャルなんか教えていただかなくて結構です。そんなことまでして稼ぎたくありません」「おめえ、ようく考えろよ。めくらってのは、人に迷惑かけることが多いんだろう、そんな時に札びらちらつかせてみろ、少しはおめえらに手を貸してくれる者も出てくるってものよ。世の中…
小説 『訳アリな私でも、愛してくれますか』 【第23回】 十束 千鶴 若い部下を歓迎会に誘うと「俺今日予定あるんで。パスで」…いや、みんな予定空けてくれてるんだけど、と言うと… 【前回の記事を読む】「レジでぼんやり、アイドルの写真集とか買う人いるんだなって思ってみてたら、アンタだった」隣人の同期にそう言われ思わず……「まぁそれもあるけど……私達が見てるステージの笑顔の裏には、彼女たちの努力があるわけで……。たくさん練習もするだろうし、傷つくことも、辛いこともたくさんあると思う。でも、その努力がステージの上で結実してる!っていう瞬間を見られるのが好きなんだよね。その姿に勇…