国造本紀と逸文の比較
伊勢国造について『先代旧事本紀』「国造本紀」と、今回調査した逸文の内容を比較する。
伊勢国造はまた祭祀権を持っていたから、伊勢神宮の祭祀という点からも見てみる。
別な表現をする。5W1Hの要素ごとに、逸文の内容比較表を再確認して確かめてみると、「神武東征時に」「神武天皇が」「伊勢国造として」「天日別/鷲命を」「任命した」、となる。
「別」と「鷲」では、「WAKE」と「WASI」の1音のみの違いはあるが、これを異人か同一人とみるかで見解が分かれるものの、長い伝承期間の末の一字違いはヒューマンエラーとして、誦習者たちの責任にするには忍びない。ここでは天日別命と天日鷲命を同じ人物とする。