07 部活の在り方の見直し
此処までは物理的な学校の設置の話や、受験や飛び級等の仕組みや制度に関する処方箋の話を中心にしてきたが、次には教育の中身に関する処方箋の話に移りたい。その一つ目として部活について考えてみたい。中学と高校での教育において、スポーツ関連の部活の在り方にも見直しが必要ではないだろうか。
部活は基本的には勉強を主体とする中高における補助的な位置付けであって、「健全な精神は健全な肉体(身体)に宿る」を具現化するための手段であるが、部活が主体になっている学校が少なからず存在している。そして、そもそもの部活の存在目的・理由を考えていない学校(指導教員)が多く居るのではないだろうか。そこで先ずは部活の目的・意義を整理してみよう。
個人的な意見として、スポーツ関連の部活の主な目的は次の4個だと考える。
◦健全な肉体の育成
◦若者の有り余るエネルギーの発散手段
◦部活を通じての人間関係の醸成
◦チームワークの醸成
最初の二つについては改めて説明は必要無いだろう。ここではこの中の3番目の「部活を通じての人間関係の醸成」と4番目の「チームワークの醸成」について考えてみたい。この二つは一見似ているが違うモノで、この4番目の「チームワークの醸成」を理解している人は少ないと考えている。