第4章 有望な投資対象企業を探す
【技術革新の課題として】
医療ヘルスケアグループ ~日本の遺伝子治療と遠隔医療~
マサノブ:最近のニュースを見ていると、遺伝子医療とか遠隔医療とかの話がよく出てくるが、僕もとても関心を持っているんです
マサル:これからの人生100年時代に、最も大事なテーマじゃな
マサノブ:そうなんです。もう少し遺伝子治療のこと教えてくれないですか?
マサル:これはね、元は2006年8月に京都大学の山中伸弥教授が世界で初めてIPS細胞の作製に成功して、2012年にノーベル賞を受賞したことを覚えてるだろ? それ以来その細胞が再生医療や薬の開発などに使われ、今後ますます役に立つことが期待されている技術なんじゃ
ミク:もう一つの遠隔医療のことは、コロナ禍で電話診療が始まったから大体のことは知ってるわ。遠隔医療(Telemedicine and Telecare)というのは、ちゃんとした定義があって『遠隔医療とは通信技術を使って健康増進、医療介護をすること』なのよ。やり方としてはテレビ電話で診察してもらって在宅医療をしたり、お年寄りが在宅治療で持病が重症になったりしないよう相談したりすることだそうよ
マサノブ:最近では家庭用の血圧計とか腕時計にセンサをつけて、血圧や脈拍をかかりつけのクリニックにデータを送ったりと、いろんな方法が開発されてるらしいですね。そうなるとお医者さんに行かなくてもいいから、お年寄りやそのご家族も助かるし、先生も助かりますね。
それ以外に内視鏡検査やCTなどの画像診断は、専門医が時間をかけて診断するものだけれど、専門医のノウハウを学習したAI診断システムが普及してくるそうです。そうなると地方で専門医が少ないところもこれによって専門医の不足をカバーしたり、高度の先端医療が受けられるようになりますね