誠子さんの魂は望んだとおり、今世では男性として生を受けたようです。その魂には、火を放たれ、家族と住む家を失った過去の記憶が、どこかに残っていたのでしょうか。

今は、安心して住むことができる、くつろげる大事な時間を過ごす居住空間をお客様に提供する建築関係の仕事に、誠意と誇りをもって従事されていらっしゃいました。今度こそ、自らの幸せを満喫してほしいと心から願わずにはいられません。本当の男とは? という問いに対する答えを身をもって体現され、最高の人生だったと思える今生の命を全うできますよう、陰ながら応援したい気持ちでいっぱいになります。

彼(誠子さんの魂)とは遥か遠い昔の時代、大きな神殿を建てる際に、私自身も石工としてともに仕事をしたことがあったようです。大きな石を加工して寸分の狂いなく積み上げる熟練の技を競い合い、いつしか同じ仲間として仕事に誇りをもって生きていました。男同士、信頼し合っていたようです。

また、彼はなんとなく高貴な波動をまとっているようにも感じていたのですが、それはかつて、将軍さまだったことの名残りだったようです。仏門の世界にも詳しく、かなりの修行をされた経緯もあったのかなと思われます。

今は無意識の記憶かもしれませんが、魂にはきっと残っているのではないかと思います。なんとなく惹かれる対象や、得意なこと、気になることは、過去に経験してきたことが関連しているのではないかと思えてなりません。

どんな経験も、すべて貴重な宝物! 泣いても笑っても、怒っても悲しんでも、傷つけてもへこんでも、怖がっても落ち込んでも、それでもひとは生きていく。

あなたもきっと、そうですよね。明日があるから。夢があるから。誰かを喜ばせたいから。誰かの笑顔を見たいから。みんなと愛を分かち合いたいから。ひとりひとりのかけがえのない、譲れない想いを抱えながら、誰かのためにそうできる自分になっていく。お互いに認め合えるそんな優しい世界を体験したいと思っていませんか。

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