今日も一日の授業が終了し、私は帰宅した。まず手を洗って、自分の部屋へ行き、カバンを床の上に置いて部屋着に着替える。それから夕飯の準備をする。

私の両親は仕事から戻るのが六時半頃なので、夕飯の準備は、いつも私が行っているのだ。

今日のメニューは筑前煮。それに炊き込みご飯と澄まし汁に和風サラダ。私は筑前煮をおいしく作るのが得意だ。

買い物はいつも週末に行うことにしている。日曜日に買った食材を丁寧に切っていく。ニンジン、ゴボウ、レンコン、サトイモ、コンニャク、インゲン、とりのモモ肉。それらをほどよく柔らかく煮て、しょう油と砂糖で味を付ける。私はいつも、しょう油と砂糖の割合は、一対一と決めている。ほとんどの料理がその割合で、ちょうどおいしく仕上がるからだ。

炊き込みご飯は、しめじと油揚げにした。味は、めんつゆを適量入れて、鍋で炊き上げた。和風サラダはミズナとトマトにした。澄まし汁は豆腐にした。これで栄養のバランスは、かない良いはずだ。

私は料理をしている時が一番楽しくて幸せな気分になれる。夕方の六時半になって両親が帰宅してきた。両親は帰宅すると洗面所で手を洗い、寝室へと入っていった。そして部屋着に着替えて、食堂に入ってきて、ダイニングテーブルの椅子に腰かけた。

私は、食器棚から食器を選び出すと、料理を盛り付けた。そして、それをテーブルへと運んだ。

「京子ちゃん、今日も、とてもおいしそうにでき上がったわね」私は子どもの時から、母から料理を教えてもらったおかげで、色々なものをおいしく作ることができる。父は、母からも私からも、いつもおいしい料理を出してもらえて幸せだと言ってくれる。栄養のバランスの良いおいしい料理をいただくくらい幸せなことはない。働くこと、食事をすること、睡眠をとること。これらを健康に行っていくことは、生きていく上では、とても大切なことだと思う。

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