第1章 投資マンションとの出会いから購入まで

第7話 購入決断!!

長い時間をかけて村上氏は、購入システムと所有してからの空室リスク等について説明してくれた。内容は、前述のとおりである。

頭金も担保も必要としない。ただ安定的な収入があること、つまり銀行融資を受けるための一定額の給与があることが条件。契約をすべきか、否か。空室リスクの心配もなくなった。彼の誠実さも十分感じている。購入システムも納得することができた。何よりも上司の1年を超える実績もある。

しかし、いざ契約となると、いい話であることを理解しているにもかかわらず、決断できない。大きな借り入れをする。自分だけの判断だけでは決断できなかった。決断するための後ろからのプッシュを得るために、父にも村上氏の話を聞いてもらうことにした。父は資産運用については様々な知識を持っており、このことについても助言をもらっていた。

村上氏は、私にしたことと同じような説明を父にもしていった。その上で、父が尋ねた。

「もし、あなたの会社が倒産したらどうなりますか。家賃保証をすると言うが、会社そのものがなくなれば、それはできないのではないですか」

会社そのものがなくなるという発想は自分の中になく、会社の倒産はあり得ないと勝手に思い込んでいたようにも思う。

村上氏は、父からの問いに対し次のように説明をした。