若葉と枯れ木
木々の間に霧が流れて
匂うような若葉を溶かしていく
幻のような明るい一瞬
つややかな緑の先に赤い若葉
青黒い程の緑の先に黄色い若葉
君はまだこんな若葉を見ていない
低い木の上を霧が飛ぶ
やわらかく切れ切れに風の間に
そして深い谷にのまれていく──
大きな枯れた木が立っている
その周りだけ風がない
見上げる私にも時は少ない
君よ、若葉からこの枯れ木まで
流れた年月を計るのを
想像できるだろうか、若い君よ──
木々の間に霧が流れて
匂うような若葉を溶かしていく
幻のような明るい一瞬
つややかな緑の先に赤い若葉
青黒い程の緑の先に黄色い若葉
君はまだこんな若葉を見ていない
低い木の上を霧が飛ぶ
やわらかく切れ切れに風の間に
そして深い谷にのまれていく──
大きな枯れた木が立っている
その周りだけ風がない
見上げる私にも時は少ない
君よ、若葉からこの枯れ木まで
流れた年月を計るのを
想像できるだろうか、若い君よ──