第1章 投資マンションとの出会いから購入まで

第1話 幸せってなんだろう

しかし、多くの人が、老後に向けた資産形成の大切さを理解していながらも、結局、その方法は貯蓄と保険、年金という限られた選択肢しかない状況にあるのではないだろうか。株式投資もあるが、それに回す余裕資金も厳しく、また必ず利益を上げるという保証もなく、ギャンブルに近い部分も感じさせられる。

増えない所得と共に、終身雇用の崩壊と安定性を失った雇用形態、そして目減りしていく年金。誰もがこのままではいけないと感じつつも、これに変わる手段を手に入れられずに、収入を得るために働き続けるという方法を選択せざるをえなくなっているように感じる。今、本書を手に取られている方々は、少なからず投資マンション経営に興味や関心がある方だと思う。

書店の書棚やインターネット検索でも「マンション経営」に関する書籍や広告がたくさん出回っている。販売会社の広告からは、マンション経営の魅力が様々な言葉で語られている。ただ、多くの場合「良いこと尽くめのマンション経営」の広告からは、何某かの胡散臭さも感じさせられる。安全で、かつ確実なのか。誰もが知りたいところだと思う。

第2話 きっかけは上司からの紹介

「投資マンション購入の契約をした。不安もあったが、営業担当者から詳しい説明を聞くうちに、この担当者は信頼できると感じたんだ」

「1年やってみて、間違いないと感じたら紹介するよ」

投資マンション経営への扉を開いてくれたのは職場の上司であった。芸術家でもある上司は成功哲学への意識が高く、ジョセフ・マーフィーの書籍からいろいろな学びを得、自ら実践していた。「自分のアトリエを持つ」、「ヨーロッパ各国へのスケッチ旅行」等、絵画を中心とした様々な夢を描き、その実現に向け具体的な計画を立て実践していた。

私自身がナポレオン・ヒルやデール・カーネギーの存在を知り、あれこれ書籍を読んでいた頃でもあり、上司とはすぐに意気投合し、将来の夢についていろいろな話をさせていただいた。

そして1年後、上司から営業担当の村上氏を紹介された。彼からの説明は、それまでの自分が全く知らない世界の話で、私は、投資マンション経営の仕組みについて興味深く聞かせていただいた。40代に入った頃であり、人生の後半戦に向けて、少しずつ準備を始めていた頃でもあった。