そして、何よりお酒もそうでしょう。一五年ほど前に本格焼酎ブームが来た頃、こんなに酒好きな私でも芋焼酎の匂いは苦手でした。なんだかとても臭いのです。初めて飲みましたので。

当時働いていた店もブームに乗っかって芋焼酎を取り扱い始めました。仕事熱心だった私は、お客さまにお勧めする為に、数冊の焼酎の本を買って勉強しました。

その本にはこと細かに製造方法や芋の銘柄や産地、香りの楽しみ方まで書いてありました。頭に多くの知識を入れてから芋焼酎を飲んでみると、「あれ、めちゃくちゃ美味しい」ではありませんか、臭かった匂いは芳醇な蒸したての甘い甘いサツマイモの香りに変わっていました。知識が感覚を変えたのです。本格焼酎の勉強により私の酒量がさらに増えてしまったのはいうまでもありません。

ビールにしても日本酒にしても、高級ワインなども、知れば知るほど、どんどん美味しくなります。

絵画や美術品なども、知識がない人にとっては「落書き」や「中古品」ですが、知識を持った人にとっては「芸術」であり「お宝」です。時には心が震えるほどの感動を覚えます。これは本当に素晴らしいことです。

さらに知識を深めていけば、本当に良いものとそうでないものの違いが、はっきりと明確にわかってきます。まさに「知識」という道具を使って「理解力」を深めるのです。

なんだか、美術品を愛でながらお酒が飲みたくなるような話で申し訳ありませんが、お酒好きなあなた（お酒好きだったあなた）ならよくわかって頂けると思います。

「知識は力なり」

「お酒を飲まなければどれだけ幸せな日々が待っているのか」。その知識を、一つでも多く増やすのです。

その知識があなたの力になります。いつも、足りないのは知識です。あなたに必要なのは知識なのです。

それでは今から、その知識をお伝え致します。

その知識を入れた後に、まずは一週間でもいいので、是非ワクワクしながら断酒してみて下さい。その素晴らしさに病みつきになることでしょう。あなたに足りなかったのは「我慢」ではなく「知識」だったと実感できるでしょう。