痛み
私は痛みに鈍感だ
痛みは急にやってくる
転げ回り歯を食いしばる
やがて痛みは消えていく
3月下旬は朗読の舞台
何があっても出演します
私のオペは5月初旬
最後の検査に行けない
コロナ検査に行く事ができない
メンタルが弱って動けない
オペは8月に延期になった
6月に病院に行った
私はとんでもない事を言った
「全く痛くないです。手術はしなくても大丈夫です」
ドクターは
「だったら、枠から外します。やるやらないはご本人の意思ですから」
オペは白紙になった
急な痛みは鼻歌を唄えばいいだけよ
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私は2月頭、急にみぞおちが痛んだ。これはストレスから来る胃炎だと思った。キリキリとした痛みではなく、もっと鈍く押される様な表現し難い痛みだった。
翌朝、痛みは夜より酷くなっていた。腰を屈めて病院にやっとこさ行った。ソファでは座る事が出来ず、丸くなって横になってしまった。診察では胆石だった。
余りに痛むので痛み止めを貰おうとした時、緑内障であることからその痛み止めの薬は、私には駄目だった。起きる事が出来ずベッドで休ませて貰った。帰りは、杖を突くおばあさんの様に自宅に戻った。ついに大学病院に通う事になる。
1ヶ月程検査をして、胆石に間違いないとの診断が下った。石を砕いて流す方法をお願いしたが、私の身体の石は、砕けるものではなく、大きな石が肉眼で5つはあると言われた(実際にはタピオカの色で数えると7つだった)。
胆石の痛みは、耐えると意外に我慢が出来た。6月末に痛みが頻繁になり、当時8月と言われていた手術だったが、内心そこまでもつかなと、流石の私も不安になった。
ドクターは、力強く通る声で説明される。たくさんの患者さん一人一人に丁寧な説明をされるので、最も人気のある先生だったと思う。あの先生はお元気だろうか。
お母さん!
お母さんはかっこいい!
ジャンヌダルクみたいにかっこいい。