余談だが(私の話はいつも余談ばかりで、ごめんなさい)、売春・買春が違法か否かは、その国によって異なる。
タイやフィリピンは調べたことがないが、ヨーロッパのいくつかの国では、売春は違法とはなっていない。そもそも、各国にある売春防止法の類は、とてもヘンな法律である。
刑法犯は必ず加害者がいて被害者がいる。でも、このような法律だけは、その双方が存在しない。むしろ、ウィンウィンの関係である。ただし、性病や人身売買の問題は、また別の話である。
これによって、なかなか女性に相手にされない男性にとって、彼女たちはまさに天使のような存在に違いない。これによって、お金に困っている女性の多くは、安心して生活ができるに違いない。『人類最古の商売』と言われるのも頷ける。
売春婦たちには、ある有名な言葉がある。『私の体は私のもの』。
前述したいくつかの理由で私はやらないが、私は売春・買春を無下に否定したりはしない。もし、私にこれらの『めんどくさい』理由がなければ、ドイツやオランダなどヨーロッパで合法的にできる国を見つけて、そこで楽しく遊び、日頃の疲れを優しく癒してもらっていたかもしれない。
余談ついでにもう一つ……。もうかれこれ三十年ほど前にテレビで見聞きした話である。ビートたけしが浅草で働いていた二十歳代の頃、好きな女の子に振り向いて欲しくて、その子にいつもおいしいものをご馳走したりお小遣いをあげたりしていた。そのため自分はいつもお金がなく、お腹が空いてフラフラしていたそうである。
これを聞いた当時の私は、何てバカなことをしていたのだろうと、半ば軽蔑していた。でも、今は違う。いずれゲットできるかもしれない彼女とのスキンシップを求めて貢ぐのは、男として極めて自然であり、決して笑われるような行為ではない。