逆風の法則

もの凄い逆風は、
身体の向きを変えれば、もの凄い追い風になる。

逆風の法則 解説

45歳で転職した。それまでは取引先だった会社に就職したのだが、予想に反して現場では歓迎されず、生まれて初めて逆風を受けた。

生来の負けん気から抵抗を試みたが、ある日、逆風に感じるのは彼らのほうを向き、そのなかに入ろうとしているからだと気づいた。その日から背を向け、押しやられるまま自分の仕事だけに集中した。風と共に彼らのいやがる仕事も飛んできたりしたが、それも黙々とこなした。

5年後には同僚ができてチームになり、そのチームで66歳まで自分の好きな仕事に従事することができた。風に押され、目立たぬところに追いやられて本当によかったと思っている。

体育会の法則

体育会にも上品と下品がある。
後輩から頼まれたら断れないのが上品な体育会。

体育会の法則 解説

「大学時代は体育会ラグビー部に属していました」と話すと、「上下関係が厳しくて大変なんですってね?」とか、「先輩になると後輩をあごで使えるんでしょ?」とよく聞かれた。

そういう体育会もあるだろうが、私が在籍したラグビー部では、「ちょっと買い出しに行ってくれ」と先輩に頼まれると、自分の好きなものを買えるお駄賃を余分に渡されたし、就職活動の際には多くの先輩に助けてもらった。そういう「先輩からしてもらった」記憶が多いから、私も後輩から頼まれるといい加減なことができない。

だから、この本の拡販は、もちろん、後輩ではなく、先輩に頼むつもりだ。先輩の皆さん、ご準備ください。