女優・動物愛護家 Brigitte Bardot
ブリジット・バルド ー1934.9.28
パリエア・リキッド社に合併されるユジーヌ・バルドー社のオーナー経営者ルイとアンヌ=マリー・ムセルの間に、パリ15区のヴィオレ広場の自宅で生まれたのが、フランスを代表する大女優で現在は動物愛護家でもあるブリジット・バルドーです。
ブリジットは厳格なカトリック教育を受けて育ちましたが、妹のマリー=ジャンヌは勉強がよくできたのに反し成績が悪く、また右目が弱視であったため、両親に虐げられていると感じ「何のために生きているの?」と自問する幼少期を過ごします。
父親のルイは、詩人でもあり、アカデミー・フランセーズからの賞を受けたこともありますが、映画好きでもあり、この時代には稀ですがブリジットの記録を沢山の映像フィルムに残しています。
クラッシックバレエに夢中となったブリジットは1949年パリのコンセルバトワールに合格、その後雑誌「エル」のモデルとなります。後に「エル」の創刊に関わり、マリーが名付け親のブノワット・グルーの家族や、詩人でもあったルイの関係で、バルドー家はマリーとの交流があったようです。
1945年、マリーは「心からの感謝と共に、ルイ・バルドー夫人へ」との献辞を書き込み、『11歳になったブリジット・バルドーの肖像画( 紙に鉛筆と色鉛筆 29.5×23cm 個人蔵)』を描きプレゼントします。この作品は動物愛護施設を作る資金のためにバルドーが所有していた宝石や服に続き競売に付され、15万フランで落札されました。