「こうあらねばならない」を手放す方法、それは……。一言で表すと「ジャッジしない。“正しい”“間違っている”の判断をしない」です。
あなたは他人を見て「これは正しい」「これは間違っている」とジャッジをすること、ありませんか?
ジャッジが多い場合、二元的な思考が強くなっていきます。それは「あなたは私の味方」「あなたは私の敵」という、明確に境界線を引く思考です。それが強くなるとどうなるでしょう。味方はいいけれど、敵はダメ=価値がない。さらに強くなると、敵は排除するしかない、という排他意識が生まれます。そして、常習性を持った思考が最終的に行き着く先は、「意図的に相手を傷つける」ところに。
また、それは他人に対してだけでなく、やがて自分の中にも「敵VS味方」の二元を作ることに。つまり「自分のここは良いけれど、ここはダメ」。間違った優越感や、行き過ぎた自己卑下・自己否定感がそれです。自殺願望まで抱くようになるかもしれません。そんな思考が行動に移された時は想像に難くありません。
「こうあらねばならない」が強くて苦しんでいる方。それを解放するためにまずあなたが取り組むこと。それはジャッジを手放すこと。ジャッジしない習慣づくりをすることです。
人間なので好き嫌いはあって当然です。「この考え方は賛同できる」「賛同しかねる」それを無くしたら、その人の個性を奪うことにもなります。なので、考え方や相手に対する好き嫌いはあってもいいのです。だけどそこに、その人の価値の“有る無し”を繋げないことが大切です。それができるようになれば二元的な捉え方は消えていきます。同時にあなたの悩みもかなり少なくなっていくでしょう。
とは言うものの、冷静に“好き嫌い”と価値の“有る無し”を切り分けることって、じつはたいへん難しいことなのです。そんな時はこう考えてください。
「“好き嫌い”は主観」「価値の“有る無し”は客観」。主観と客観を切り離すという視点と心がけを持つと良いかと思います。
ジャッジをしない意識づけ、日々の習慣として取り入れてみてはいかがでしょう。