【前回の記事を読む】人間関係を良好にする「絆ポイント」どんなときにもらえる?
第1章 古くて新しい概念「絆ポイント」
1「絆ポイント」とは?
(3)「絆ポイント」の活用イメージ
まずはビジネスシーンへ目を向けてみます。
皆様は営業マンです。今日は月末の最終営業日とします。皆様は店長から、ないしは部長から、はたまた社長から「今月何とかあと1件、受注を入れられないか」と無茶を言われました(笑)。
「そんなこと、今更いきなり言われても困るよ~」という気持ちをグッとこらえて、何とかしなければならない雰囲気です……。
さぁ、誰にお願いしましょうか? いろんな人の顔が脳裏をよぎります……。皆様は今月、来月、再来月の面談予定のお客様リストを眺めながら考えます。この人なら頼めるかも、この人は……、この人にはよう頼まん……。この人も無理だ……。
皆様の中で「イケるかも」「ムリだろう」という判断基準は何ですか? そうですね、もうお気づきかと思います。「絆ポイント」が貯まっているかどうか、です。
仮に「絆ポイント」が100KZ貯まっている人にお願いした場合、快諾してくれる可能性が高く、信頼関係もさほど揺らぎません。そして、皆様は店長や部長、社長から「よくやってくれた、ありがとう!」と言われます。
お客様から貯めていた「絆ポイント」は少し使ってしまいましたが、困っていた社長、部長や店長からは効果的に「絆ポイント」を貯めることができました。おそらく今後のあなたの人事評価には大きなプラスの影響を及ぼすでしょう。
この日一日の活躍もまたよくある日常、月末のワンシーンかもしれませんが、その「絆ポイント」の蓄積が結果的に大きな評価、財産に結実します。ボーナス査定に影響でもしたら、それこそ典型的な「絆ポイント」の還元といえるでしょう。
よく「上を見て仕事をする人」を悪く言う人がいます。我々は、そのこと自体が悪いことだとは思いません。そういった方々は、往々にして「上を見ている」反面、「下を見ていない」から、叩かれます。
上であろうが、下であろうが、一緒に仕事をする関係者の顔色を見ることは決して悪いことではないのです。話を戻しましょう。逆に、全くポイントが貯まっていない人に「今日中に注文を」などという無茶なお願いをすれば、当然、断られますし、心証はかなり悪くなります。