2020年12月9日、私は77歳になる。幸か不幸か、私のこれまでの人生は無駄ばかりで、豊かな体験をしたことが少ない。ビジネスに翻弄され、一言でいえば“失敗の人生”だった。

77歳から、この失敗の人生を“幸せな老後”に塗り替えられるか? そのためには何が必要か? それらを新しくブログを立ち上げて書くのが私の使命だと、この頃は思っている。激動の飲食店経営から自由を求めて。走り続けた人生を、77歳で大幅に減速しよう。

・まだ自己開花は可能か?

・77歳から自由と幸せを生きることができるか?

・77歳、これからの生き方と死に方

中田さんが店の事務作業などを手伝ってくれることになったこともあり、店の売上げは低迷しているものの、消費税90万円、家賃全部で300万円ぐらいを滞納しているほか、給料と仕入れ代などは何とかやりくりできている。

つい先日までのヒステリー状態を思うと、今は実に穏やかな気持ちですごしている。午前中はカフェで過ごし、午後は部屋で読書しながら午睡もし、夕方はまたゆっくり過ごす。恒常的に疲れ果てていた体も、軽やかさが戻った。コロナ禍の今後に少し明るさが見え始めた。

コラム

ドンとの出会い

私は、73歳の時、インスタグラムにデビューした。

アカウントはtheseven3dancerである。

子供の頃田舎のバレエ教室でバレエをやっていたし、数年前からヨガ教室にも通っていたので、身体の柔軟性には、自信があった。

しかし、インターネットはメールと検索に利用していただけで、インスタグラムのやり方に関しては全く知識がなかった。だが、アメリカの少年のダンスを見て、これなら私も出来るとインスタグラムでダンス投稿をすると決めた。しかしインスタグラム投稿用の器材やその使い方の習得には当然ながら大変苦労した。

最初の投稿ができたのが2018年の5月の連休で、それからよちよち歩きで投稿を続けてきたが、これが日常の心の糧になった。週1ペースで投稿を続けることは、生活の中心を占め、その緊張感は確かに私を変えた。

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