小説 絵本・漫画 絵本 2022.09.23 【絵本】泣き虫の雲・あめまるくん。彼は泣くことをやめられません… 泣き虫雲のあめまるくん 【第1回】 なっちょろ みんな、きみのことが必要なんだ もう自分を責めないで。輝ける場所はきっとある。 「ありのままの自分」を愛することの大切さを教えてくれる物語。 この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 泣き虫の雲、あめまるくんは、いつも雨を降らせる嫌われ者。僕なんて必要ないんだ。落ち込むあめまるくんに声をかけてくれたのは、お友達のぴよちゃんでした。一歩を踏み出した先にある、新たな世界と素敵な出会い。※本記事は、なっちょろ氏の書籍『泣き虫雲のあめまるくん』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。 泣き虫雲のあめまるくん
小説 『恋愛配達』 【第15回】 氷満 圭一郎 配達票にサインすると、彼女は思案するように僕の顔を見つめ「じゃあ寄ってく?」と… 「本業は酒屋で、宅配便はバイトです。ところでさ」ぼくはたまらず差し挟まずにはいられない。「さっきからなんなの、どっち、どっちって?」「だってあなた、ドッチ君だもん」「何、ドッチ君て?」すると瞳子さんは、ぼくの胸に付いている名札を指差した。これは配達者が何者であるのか知らせるために、運送会社から貸与されているものだ。ぼくの名前は以前病室で宴会を開いた時に教えていたはずだが、漢字までは教えていない。…
小説 『羊を食べ尽くした男 中国仏教衰微の日』 【第17回】 山亀 春久 「屋敷を守ってくれ」長安を離れるという主人。妻は着いていきたいと言うが… 首を垂れ目立たぬ部屋の隅に控えていた春鈴が、慌てて酒器を手に李徳裕の横に立ち白い濁り酒を盃に注ぎ入れ、直ぐに部屋の隅に下がった。「どちらへ行かれてしまうのですか」と、横に座す劉氏の不安の目が向けられた。「心配するな」「そのように言われても、私には殿の身を按じることしかできません」「暫くの間だ、劉氏の顔が見れぬのは、寂しいが……」笑顔を作って盃を口にしたが、李徳裕の胸の内は何も知らぬ年若い敬宗を陰…