はじめに

私は、昔から結婚に対する強い憧れがありました。でも、恋愛とは無縁の学生生活を送ってしまったので、気づけば経験ゼロのまま社会人、22歳になっていました。このままではマズイ! そう思って婚活をスタートさせました。

はじめは婚活、というより、「男性と話す練習」に近かったように思います。周囲に頼れる人もいなかったのでなかなか上手くいかず、お金と時間、労力を浪費する日々が続きました。でも、めげずに出会いの場に赴き続け、コミュニケーション能力は向上。さらに、美意識が高まったこともあり、徐々に男性経験を積んでいきます。その度に反省し、成長していきました。

また、女友達が増え、女子会を定期的に開くようになりました。女子数人で集まってご飯を食べるだけなのですが、とにかく話が尽きません。これは現在も続いており、とても大事な時間です。コロナ禍になってからは、オンラインでの開催を中心に行っていました。社会人になるとなかなかプライベートな話をする機会はありません。だから、私はもちろん、みんなにとっても本当に大事な存在なんです。出会う男性や私の言動が個性的なので、聞いていてとても面白いみたいです。

そして27歳のとき、ついに「結婚」という目標を達成できるチャンスが巡ってきました。しかし、私は、結婚しないという選択をします。それを機に、「結婚ってそんなに大事?」と分からなくなってきます。その後悩みまくった結果、「別に結婚しなくても良くない? したくないわけじゃないけど」と思うようになりました。

世の中の風潮もそうだし、結婚している女性から幸せオーラを見せつけられたりすると、どうしても独身はみじめだと思ってしまいがちです。でも、そんなことは決してありません!! 結婚=女の幸せではないし、結婚=勝ち組でもないのです。

現在は男の影はめっきり減った私ですが、婚活全盛期にはさまざまな男性と出会いました。それを地道にコツコツと記録していたのです。次第に記録することで自分の考えが整理されたり、男性には直接言えなかった悪口を書いたりすることでストレス発散にもつながっていきました。

「本にしてみたい」という気持ちはありましたが、なかなか行動には移せませんでした。しかし、六年以上にわたる戦いの記録は膨大な量になり、「やっぱりこれは世に出さないともったいない!」そう考えるようになりました。

そして、女子会メンバーだけでなく、多くの恋愛に悩んでいる女性に勇気を与えたい。そう強く思うようになり、出版する決意をしました。この本が、みなさんにとって大切な一冊となりますように。

※これからたくさんの人物が出てきますが、男性と一部女性はニックネーム、女子会メンバーはアルファベットで呼んでいます。