【前回の記事を読む】 怠ける彼氏にキツイ態度…「可哀想なことをしたなあ」と反省
青春した年:肥やしとなった男
後日、私は彼に電話で、別れたい旨を伝えました。付き合い短いし、あっさり終わるかなと思いきや、意外にそうでもありませんでした。「もうオレはだめだ」と病んだ男子アピールをしてきます。
ウザい。
「距離ですか?」
「太ってきたからですか?」
「そっちに気になる人できたんですか?」
それもある。あるけどね、もっと大きな原因があるのよ、と私は思っていることを淡々と伝えました。
「時間を大切にしたいと思った。会う時間を大切にしたかった」と彼は言いました。
うーん、どっかで聞いたことあるような。
そう。前回電話したときに、私が言ったセリフです。
それを言えば私を丸めこめるとでも思ったのでしょうか。というか、時間を大切にしたいなら、連絡はすべきです。それまでの過程があってこそ、そう思えるわけで。
バカかコイツは! 私はどんどん冷めていき、「ふーん」「ああそう」など適当な相槌を打っていました。最後はお決まりの「仕事が忙しかったから」。はい、来た! ダメだコイツ。何も変わってない。
私はこれ以上話しても時間の無駄だと思い、一方的に電話を切ろうとしました。
しかし「ちょっと待って」と彼から言われたので、どうせ気持ち変わらんけど、言い訳くらい聞いといてやるかと思い、電話を切るのをやめました。
帳消しにしてほしい、と切実に訴える彼でしたが、何を言われても私には全く響きません。彼の話は、大変薄っぺらいものだったので、何を言っていたのかもあまり覚えていません。最終的には世間話を始めたので、「今その話いる?」と私がキレ気味に言うと、彼は黙り込んでしまいました。
「じゃあ切りまーす」と今度こそ私は、電話を切ったのでした。