前史
もう一つ、大学時代に夢中になっていたものがあります。
それは……あるダンス&ボーカルグループの追っかけ活動。二年生頃からドハマりし、彼らの追っかけに全精力を注ぐようになっていたのです。ライブ、握手会など、一人であちこち駆け回りました。特に好きなメンバーが二人おり、あの頃の私は完全に二人に恋していました。
サークル内にはクラスメイトを始めそこそこ男子はいましたが、芸能人に恋していた私が大学生のガキに興味を持つはずがありません。クラスメイトの男子とは、サークル内では多少会話するものの、授業中は一切話しませんでした。大学でもまた、そこそこ楽しかったものの恋愛デビューは叶いませんでした。
彼氏どころか好きな人ができたこともなく、デートの経験すらないまま社会人となってしまったわけです。でも、早く結婚はしたかった。
職場でも出会いは全く期待できなかったので、さすがにマズイと思い始めた私。22歳から婚活をスタートさせます。人生初の街コンで、気になった男性に連絡してみたものの、あっけなく撃沈。その後も苦難の連続でした。
・高い入会料を払って結婚相談所に入ったけど、ろくでもない男ばかりですぐに退会した。
・婚活パーティーで気になる男性とマッチングしたものの、番号を間違えていたようで私が現れた瞬間「コイツかよ」という落胆の目をされた。
・街コンで知り合った子持ち男性にいきなり「結婚しよう」と言われ騙されそうになった。
最初の一年間は、辛い経験ばかりでした。
でも、頼れる人は誰もいません。一人で頑張り続けるしかありませんでした。
23歳の秋、飲み会で祐実という一歳年上の女性に出会います。彼女との出会いが私の今後の人生を大きく変えていきます。彼女は安達祐実似のとても可愛い女性で、身なりに一切気を使わず激ダサだった私に話しかけて来てくれた勇者でした。
イケメンが大好きな私。イケメンと釣り合う女になるには、私自身も変わらなければいけない。そのことにようやく気づいたのです。
そこからの私の成長ぶりは凄まじく、男性経験を重ねていきました。次第に女友達も増え、「友達がたくさんほしい」という昔からの願いもようやく達成されたのでした。
ここからは、たくさんの男性とのエピソードを紹介していきます。そして女子会メンバーを代表して六人にインタビューもしてみました。
この六人とは特に仲が良く、定期的に連絡を取り合い、近況報告をし合っています。また、それぞれ恋愛で悩みを抱えていたり、色々とエピソードがあるのも知っていたので、この機会にインタビューをしてみたいと強く思ったのです。六人とも快く引き受けてくれ、それぞれでとても面白い話が聞けました。