小説 人生論 詩 健康 人生哲学 哲学 2022.09.04 【詩】「そこに身を委ねる それ以外の選択肢など もはやない瞬間」 ウイスキー 蒸溜直後は無色透明 樽の中で熟成させて あの色になる 悠久の醸し出す 神秘とロマンが溶け合った 琥珀色 時を 想いを 偶然という必然を 沁みわたらせなければ 表せないもの 氷をつたい グラスの中で 琥珀が揺れる ロックがいい 【前回の記事を読む】【詩】「すでにある永遠の中に我々はあるのだと気づくだろう」
小説 『愛[注目連載ピックアップ]』 【第17回】 高見 純代 「明るくて…恥ずかしいわ」私は明るくて広いリビングで裸になる事をためらっていた。すると彼は「脱がしてあげるよ」 【前回の記事を読む】「私を描いて!」——裸のまま、叫ぶように懇願した。結婚をしないと決めている彼に、私の美しさを覚えておいてほしくて…神矢はもう、すっかり画家になっていた。キャンバスに木炭でデッサンを描き始めたようだった。いつもと違う彼の目が、私を射るように見ていた。長いこと、私は言われたポーズでジッとしていた。部屋は冷房がかかっていて、私は少し体が冷えてきた。「ちょっと寒いわ」「あぁ、ごめん」…
小説 『ふたりの渚』 【第9回】 伊坂 勝幸 「男性関係…何かあったら教えてほしい。」のメッセージに、ちょっとだけ“事件”があったとはぐらかすと… 【前回記事を読む】「婿養子も可能ですよ」――ストレートすぎる言葉に動揺しつつ、恋は意外な方向へ転がり始める合コンをした日の翌日、お姉さんはイケちゃんに近況報告のメールを送信した。イケちゃん、元気にしてる?昨日なんだけど、中学時代の親友から誘われてね、合コンに参加しました! 相手の男性たちが全員年下なんでびっくりしたけど、私に興味があるって人がいてね、なんとなく良い感じになっちゃったのよ。イケちゃ…