第1章 元気、やる気、自信が向上
自己肯定本は「突っ込みどころ」がいっぱい
この本を書き出すにあたり、市販されている自己肯定感向上に関連した類書を、10冊ほど購入して目を通しました。
私が体験して成功した方法がすでに世に出ていたら二番煎じで、書き出す意味はないと思ったからです。ですが、幸か不幸か、私の方法や考え方を記載した書籍はありませんでした。そして私の方法はオリジナリティが十分あると確信しました。類書は突っ込みどころが満載です。
関西では「ボケた話」「ありえない話」をすると「なんでやねん」と突っ込まれます。私も関西人ですので、本に向かって突っ込みを入れてしまいました。
今売られている書籍は即効性を謳ったものが多いです。「すぐ変わる方法」「本書を読めば即解決」など記載されていますが、自己肯定感を高めるために「すぐ」「即」はありえない話です。読者に誤った情報を伝えてはだめだと思いますが、ここが大きな突っ込みどころですね。
書籍には具体的な方法が記載されています。例えば「モヤモヤを書き出すだけで自己肯定感が向上」「人と比較しない、人をうらやましく思わない」「完璧主義をやめる」「朝、早く起きる」「トイレ掃除をする」「人前で自分を卑下しない」「自分をハグして『ついてる、ついてる』という」「美味しいものを食べる」「より広い見地から物事を見る」「過去の思い出を整理する」等です。
皆さんはこれを読んでどう思われますか。それぞれはとても良いことですので、実行することをお勧めします。でも、実はここに記載したのは自己肯定感の向上とは直接関係ない話です。冷静に考えてみてください。朝早く起きて、トイレ掃除をして、人と比較しないで自分にハグをして、美味しいものを食べて、より広い見地から物事を見ても、人間の本質が変わると思いますか。
自己肯定感が向上するかははなはだ疑問です。これもまた突っ込みどころです。そんな表面的なものではなく、深いところ(潜在意識)に「自分大好き」を入れないとだめです。意味がありません。
まとめ
自己肯定感を上げる即効の魔法はありませんが、じっくり行動することでゆるやかに変化は起こります。それが自分を好きになる最短で最高の魔法です。