*妻のピンチ・その二

妻は日本にいるとき、通常の髪型は肩に少しかかるくらいの長さで、パーマネントを軽めにかけていました。そしてコロンビアへ移住する前にも美容院でカットとパーマネントをして入国しましました。それで、しばらくは家庭での洗髪など以外は何もしていませんでした。三ヵ月ほど過ぎたころ、髪がかなり伸びてきたのでカットしたいし、パーマネントもかけたい、と思うようになりました。

妻(最初は子どもたちも一緒に)はコロンビアでの生活が始まってしばらくして日本人の奥様たちが各家庭でスペイン語を教わっている、以前アメリカン・スクールの先生をしていた女性に家庭教師をお願いし、スペイン語を習い始めました。そして近所への買い物も一人でできるようになったことから自宅マンションの近所にあったこぎれいな美容室へ行ってみようと思い立ちました。

日本人の奥様から、「ここのパーマネントはきつくかかるから気を付けて」と言われていたことを思い出し、美容院に入って担当者にカットしてからパーマをかるーくかけてほしいと頼んだそうです。

その日の夕刻、仕事から帰宅した私の見た妻の頭はまさにバクハツというか、アフロヘアというか、まったく新しいヘアスタイルでした。妻はこんなはずではなかったのに、と嘆いていましたがあとの祭でした。

なんでこのようなことになったのか、日本人の奥様たちに聞いたところ、コロンビア人の毛髪は細くて柔らかく、パーマが掛かりにくいため、どこの美容室でも強くかけるのが普通とのことでした。しかし妻の髪は太くてかなり固いのが特徴でした。そのため軽くかけたつもりでもバクハツしたようです。