アリコさんは、子育て中に子どもをおぶって荷物を持って大変だった時に、知らないオッチャンやオバチャンが助けてくれた幸せな思い出があるそうです。それで困ってる人がいれば助けなくては! と思ってしまうそうです。

しかし障害がある人がいつも手助けを必要としてるわけではありません。以前、知り合いの車いすを利用する人が、遊園地へ行った時に車いすを止めただけですぐにキャストが駆け寄ってきて、「何かお困りですか?」と跪いて聞かれて不快だったと言いました。

その人は、ただ鼻の頭が痒かっただけなので、ありがたいよりも見張られてるように感じたそうです。私たちは、障害が無い人に対して、急にお手伝いはしません。基本的に障害が無い人にしない事は、障害がある人にもしないという単純な事が、親切な人ほど難しいのかもしれません。もし大変そうならば、まず手助けを必要としているかどうかを確かめてから、お手伝いをすれば良いでしょう。

ところで、障害がある人が、全員清く正しく頑張り屋さんではない事をご存知? これはテレビドラマが生んだ偏見でしょう。美男美女が演じる頑張り屋さんの障害者、あれなら誰でも寄り添いたくなりますが、実際には怠け者も不良もいます(失敬!)。でも私はその方が、人間臭くて好きですけどね。

車いすの私の友人男性は、スーパーなどで高い所の物が取りづらい時に、あまり綺麗ではないおばさんがやってきて「取ったろか」とぶっきらぼうに言ったので、思わず「けっこうです」と断ったそうです。その後どうせならと、綺麗なお姉さんが通るまで待ったと話していました。なかなかしたたかな人もいるんですよ。