【前回の記事を読む】自然と共に生きる。環境破壊を救う思想は「神道」かもしれない

日本の神様は地球環境保護神

このような視点から帰納していくと、大自然の根源である太陽の化身・天照大神を代表とする日本の神様は、まさに地球環境保護の大神様と言えます。この日本の神様の原理こそ二十一世紀の地球・人類の幸せを守る普遍的原理であると世界を啓蒙し、周知せしめたいと切に願っています。

自然と環境に優しい神道こそ、世界を救う地球宗教だと我々は自信と自覚を持たなければなりません。日本神道は次のような十の特性を持っています。

・(自然崇拝)人間に幸せをもたらす森羅万象の偉大なるものを神として崇める

・(先祖崇拝)人間の幸せを築いた古代の偉大な人物を神として崇拝する祖先崇拝の思想で貫かれている。この敬神崇祖が神道の基本・(森林は万物の命の水と酸素を育成)森と水は人間や万物の命を育てる元として、こよなく感謝の対象とする

・(日本の労働は欣労きんろう)太陽は全生命の根源、その化身の天照大神(女性)は自ら働かれ機はた織おりされた。天皇自ら田植えをされ、皇后も養蚕される伝統が続いている。働くこと、手を使うことは日本の美徳

・(大地と住民の保護)森の中の御社おんやしろに鎮座され、簡素・質素を旨として地域や住民を見守る

・(清浄清潔は健康の基本)水は生命の根源であると共に清浄と清潔をもたらす、「ハライタマエ、キヨメタマエ」が祈りの言葉

・(先祖の祭り、人間の平等性)人間は死ねば、誰でも神となり「またはみこと」と呼ばれる

・(資源尊重)もったいない精神と簡素を旨とし、平安と豊穣を祈り、人間に素朴な健康生活をもたらす

・(平和共存の原理)和魂にぎたまは穏やかな心で人間に自然の恵みを教え平和に導く

・(人間は宇宙の一部)日本の神様は大自然の心に適う地球と人類生存の根幹原理そのもの